▼WEB割れず/WEB割れ
 無料ホームページスペースから割れずをダウンロードさせるというもので、インターネット黎明期に行われた割れずの配布方法の1つ。
1997〜2000年辺りまでがWEB割れの全盛期になる。

 大抵の場合、割れずには偽装・分割が施されており、その偽装を解除するTOOLや分割ファイルを結合するためのTOOL、ダウンロードを支援するTOOLの他に最低限のルールなどの知識も必要で、ネットを始めたばかりの初心者がすぐに手を出せる世界ではなかった。
また、ファイル共有ソフトと違いWEB割れの場合、そのワレザーの欲しい割れずが必ず見つかるというものではなく宝捜しに近い感覚もあった。

 主に扱っていた割れずの種類は、「アプリ」・「PC一般ゲーム(win用)」・「PCアダルトゲーム(win用)」・「ROM」・「MP3」・「アダルト動画」・「アニメ」・「PC98ゲーム」・「DOS/Vゲーム」・「同人物」などがあったが、特に多かったのは「アプリ」と「PC一般・アダルトゲーム」であった。

 「ROM」と「MP3」に関しては、多数存在した専門に扱うサイトをROMサイトともせサイトと呼び、「アプリ」や「PCゲーム」を扱うサイトを割れサイトと呼び3つに分けられることもあったが、基本的には同じでとても近い存在だった。
 またWEB割れ初期は、主にサイト管理者が割れずを提供していたため、そのサイトよって扱っている種類が偏っていたり少なかったりしたが、「あゆ板」の登場以降は、割れずサイト管理者以外にも割れずを提供する人が増えていき、あゆ板型割れずサイトが主流になる頃には、サイトに特別なルールでも無い限り、どんなジャンルでも扱うようになっていた。


 回線面でもWEB割れ主流時代では、高速回線や定額の常時接続回線を導入していないワレザーも多く、その殆どがテレホーダイに加入し28,800bps程度のアナログモデムで割れずをダウンロードしていた。
この場合だと、1日のテレホタイム(夜11時〜朝8時)にダウンロード支援TOOLを使っても、精々100〜120MB程度になる。単純に計算しても700MBのソフトウェアをダウンロードするのに6日間も掛かることになる。もちろんこれは順調にいった場合であって、偽装が解除出来なかったり、ダウンロードの途中でサーバ側に割れずファイルを削除されることなども多かったのを考えると、WEB割れは現在では考えられないほどの作業と時間を要するものであったのである。
ちなみにテレホーダイを知らずに大量の割れず物をダウンロードした初心者や、加入していても時間外にネット接続をしダウンロードをしてしまった人の中には、翌月にとんでもない額の請求書が着て泣いた人も少なくなかった。

 全盛だったWEB割れも2001年中頃には、高速回線の普及、ファイル共有ソフト「WinMX」の登場、割れずをUPする為の無料ホームページスペースの減少、パズル並に難しい偽装の解除、とネット環境面の向上とWEB割れ特有の面倒臭さから徐々に衰退していった。
 2002年に「Winny」が登場した頃には、オープンサイトで活動している割れずサイトは殆ど消え、「WINNY」が関連専門本の出版や雑誌等に取り上げられるようになった2003年頃にはWEB割れは完全に過去のものとなった。


 WEB割れ衰退期のワレザーの多くは主に「WINMX」・「WINNY」などのファイル共有ソフトへと流れていった。クローズドサイトに関しても、オープンサイトよりは少し寿命が持ったものの、最終的にはMX用の子鯖、IRC、ネットゲーム、OFF会等で会員間の交流のみが、ほそぼそと続いているくらいである。


 WEB割れでの摘発事例としては、「ふくでんの館」の管理人、ROMサイトでは「ファミコン決死隊」・「労務課の書庫」の管理人や常連の逮捕が有名。
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